ファインダー問題

折り紙ファインダー

XOにはカメラが内蔵されています。VGAサイズのCMOSで決して性能は高くありませんが、これで写真や動画を撮ることができます。各地の報告を読むと、カメラはどこの国でも人気で、子供たちは楽しく使っているようです。
しかし、カメラとディスプレイが同じ向きについているので、自分撮りやビデオチャットをするには良いのですが、他のものを撮ろうとすると不自然な姿勢を余儀なくされます(こんな格好こんな姿勢)。シャッターとしてゲームパッドの○ボタンも使えるようになったので、ブックモードにすれば少しは楽になったのですが、それでもまだ大変です。
この問題を解決するために、なにか適当なものはないだろうかと考えていて、思いついたのが鏡でした。鏡を2枚使えばレンズに入る光を180度曲げられます。それに鏡ならどこにでもありそうです(プリズムも考えたのですが加工が大変そう)。日本なら100円ショップで小さな三面鏡を買えます。試してみると、ちゃんと使えます(ただ、大きさや角度を考えないとケラレる)。あとはこれを保持するためのクリップのようなものがあれば大丈夫でしょう。
似たようなことを考えた人はいないかと思って検索すると、レゴブロックで作ったという人(Mike Leeさん)が見つかりました。
OLPC XO Clip-on sports viewfinder made of LEGO bricks and Carrizzi's riff
これはクラシックカメラなどによくある素通しのスポーツファインダー(要は枠だけ)をレゴで組み立てて、USBポートの穴(おあつらえ向きの場所にある)に差し込んだものです。
これにはやられましたね。私はレンズの向きを変えることしか考えていませんでした。細かいことを言えばパララックスとかいろいろありますが、これでも十分用は足せます。さらには、これにインスパイアされたPhil Carrizziさんが3Dプリンタでかっこいいヤツを作っています。
XOView 1.1
これも良いのですが、ちょっとできすぎかもしれません。OLPC的には子供自身が問題を解決すべきです。そこで、日本人らしく折り紙を考えました。これなら色々工夫できそうですし、なにより安い。実際に試してみましたが、これでもちゃんと撮れます。以上をOLPC Wikiにまとめてみました。
Peripherals/Camera Accessories Viewfinder
このアクティビティを行うカリキュラムを考えるのも面白そうですね。