もしかして、電気はアルジェリア

以下の記事はナイジェリア通信(NAN)の報道を元にAFPが配信したものを時事通信が抄訳したものです。これを読むと、ナイジェリアの学校に電気がないことも知らずにパソコンを寄付してしまった間抜けな団体という印象を受けます(写真は資料写真で関係ありません)。
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_soc&k=20070701013159a

元記事はこちら。
http://news.yahoo.com/s/afp/20070629/od_afp/nigeriaeducationit_070629183418

時事通信の記事にはありませんが、元記事を読むと、贈られたのは100ドルノートPC(XO)であり、援助組織とはそれを推進するNPOOLPC(One Laptop per Child)であることが分かります。
OLPCの目的はよく誤解されますが、安いノートPCを作って発展途上国へ配ること自体にあるのではなく、それを使って教育を改善することにあります。これまでの研究や実践の結果から、そのためにノートPCが役立つと言う判断に基づき、その手段としてXOやカリキュラムを開発しています。
電気の問題については、先行プロジェクトのカンボジアで発電機の寄贈も行っていますし、XO自体の省電力化、バッテリ持続時間の延長、人力発電機なども開発中です。
これに限らず、一般にメディアは読者が期待するようなストーリを作るので、私たちにもメディア・リテラシが求められます。

OLPCによるナイジェリアのレポートは以下で読めます。
http://wiki.laptop.org/go/OLPC_Nigeria/Galadima
これによると、XOは実際に授業で使われており、現地の教員も評価していることが分かります。

つづき 「やっぱり電気はアルジェリア」