XO-1.5(Gen 1.5)

abee22009-04-19

OLPCのロードマップで予告されていたXO-1(Gen 1)のバージョンアップ版「XO-1.5(Gen 1.5)」の情報が、公式blogで公開されました。
Kicking off a gen-1.5 development process: Updating the XO hardware
合わせて、Wikiのハードウェア情報も追加されています。
Hardware specification 1.5
Gen 1.5は、デュアルスクリーンの次世代機 XO-2(Gen 2)とは異なり、Gen 1と同じ筐体を用います。最大の変更点はCPUで、AMD Geode LX-700 433MHzからVIA C7-M 400MHz〜1GHzに変わります。合わせてチップセットAMD CS5536, CaFE, DCONから、VIA VX855, DCONとなります。RAMは256MBから1GB、SSDは1GBから4GBへとそれぞれ増えます。特徴的なデュアルモードディスプレイは継承され、解像度は200dpi、1200x900ピクセルのままです。ソフトウェアは基本的にGen 1と互換性があり、現行の8.2を修正した8.2.xが用意されます。ドライバ開発用の基板は5月、プロトタイプ数百台は8月に開発者向けに提供されます。
Gen 1.5により、XOは現在のネットブックに近い性能を持つことになります(たとえばHP 2133など)。その一方で消費電力は増加するでしょう(全体の消費電力は不明)。発熱も気になります。また、価格については今回の発表に含まれていません。Gen 1の価格($188)が下がらなかった理由として、思ったより台数が伸びず(約100万台)、スケールメリットが活かせなかったことが挙げられますが、Windows 7も快適に動作すると思われるGen 1.5の導入国がこれまでより増えるかどうか、ここが正念場でしょう。